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7月の1冊は、
WHEN THE OCEAN SOUNDS by David Horvitz [SIGNED]
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アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス生まれのアメリカン・ジャパニーズアーティスト、デヴィッド・ホーヴィッツ(David Horvitz)の作品集。作者は人の声で海の音色を奏でることを目指し『When the ocean sounds』を作曲した。環境問題の古典『沈黙の春』で知られる海洋生物学者・作家のレイチェル・カーソン(Rachel Carson)は、人の血液と海水の塩分濃度は等しいと書いたが、本作はそこからインスピレーションを得ている。「全ての生命は海に育まれている」という理論はこの考えに支えられている。原始生命体を想像してみると、その小さな体には多孔性の肌や細胞壁を通って海水が自由に出入りしていた。しかし、いつからかどこかで生命の進化が始まった。海から上がり、体内に水分を貯めていられるように様々な姿へと変化を遂げた。体内の水分は根本的に海水であり、あの頃の生き物たちも、そして我々も、どこへ行こうとも常に体内に海を抱えているのである。海の音色を書き起こし演奏することは、見方を変えれば自分の内側に耳を傾け、黙想したことを表現することと同じである。そしてこの行為は、自分が本当に海の一部であることを想像し、思い出すための訓練でもある。51人で演奏することを念頭に置いて書かれた楽譜を60gsmの上質紙に印刷し、PVCのスリーブに収納。スリーブの上面にはシルクスクリーンでインストラクションが印刷されている。
by David Horvitz
/ unbound book in a PVC sleeve
/ 104 pages
/ 240 x 320 mm